自分の思い通りに話がうまく運ばなかったりすると、自分の振る舞いや言動については棚上げして、責任を他の人や相手に転嫁しようとしたり、自分の要求ばかり言ってくる人がいます。
思い通りに物事が運ばないケースの殆どは、少なからず相手にも非はあるのでしょうが、自分にも原因があるとは考えが及ばないのでしょう。
全てを、相手のせいにしてしまうという愚かな考えや、人に責任を転嫁してしまう考えを改めない限り、何かを成し遂げることは出来ないという事に気付かなければなりません。
弊社に20代の女性からの相談があったのですが、不倫関係にある男の子供を妊娠し、不倫相手の男は認知の話をした途端に堕胎しろの一点張りで結局おろす結果になったとの事。
その後も不倫相手の男とは関係を続けているが、法律的にはどうにも出来ない状況ですから、責任を取らせたいということで、別れさせ屋である弊社に相談してみようとなったわけです。
確かに、相談者の女性の言っている全てが事実であれば、この不倫男の取っている振る舞いは許せるものではありませんよね?
但し、相談者というのは、得てして、自分のマイナス要素や、都合の悪い部分を隠したがっていたり、事実を捻じ曲げたりしてくることが多いものです。
案の定話を詰めていくと、不倫男からは金銭的な援助を受けている事が判明したわけですが、最初の段階でその話はありませんでしたし、金銭的な援助を受けているだけでは気が済まなくなって、強制的に別れさせたいという欲にかられたんでしょう。
不倫男からすると、不倫相手の相談者はあくまで不倫相手であって、本妻ではないわけですから、不倫の代償として、金銭的な援助をしていると考えていいのでは?
相談者もそれを受け入れて、不倫という関係を続けてきたんだと思いますが、金銭的な援助を受けるだけではなく、不倫男に無理な要求をしてくるとなれば、不倫男だって鬱陶しい存在となるわけで、不倫という関係が最終的に迎える結末はどうなるかくらい予測できるはずです。
確かに、既婚者の身で他の女性と関係をもつ事は許される事ではありませんし、相談者の話を聞く限り身勝手極まりな男なのは想像できますが、相談者自身、家族がある男とわかって付き合っているわけですし、しかも金銭の援助があっての不倫関係ということを自覚しなければなりませんよね?
相談者の女性は、不倫男の身勝手さを強調していますが、不倫男からすると、お前もな!と思うはずです。
決して、不倫男を擁護しているわけではなく、お互い様で、不倫の対価として金銭をもらっているわけですから、自分の思い描いている様な結果を望むのは都合がいいのでは?となるわけです。
物事が自分の思い通りに運ぶことなんて少ないわけですから、不倫とわかっていて関係を続けているわけですから、因果応報であって、責任転嫁し相手や人のせいにする、そんな姿勢で報われることなどあるはずがありませんよ。