『J』との幸せな3年間を過ごしたNさんだったんですが、※前回のお話はこちら、ヘルスで本番し数百万取られた哀れな男Nさん~第一章~
真相は不明ですが、ヘルス店の店長とJが企てた策略に、Nさんは見事にはまってしまい、数百万を失う結果になってしまいました。
弊社としては、Nさんの依頼を請けた以上、Nさんの切なる願いに応えるべき、調査を開始させてもらいました。
何せ、「J」の情報が携帯電話のみですから、携帯電話から調査するしかありません。
以心伝心とまではいいませんが、お互い愛し合っていた?と信じていた?「J」の行方を捜すための大捜索です。
Nさんには、携帯電話の調査には数週間の時間が必要になりますのでとお伝えしています。
Nさんの理解不能な言動
Nさんは、心身疲弊している状況なのでしょう。
毎日毎日、担当の私にメールや電話をしてきます。
私自身、担当者として、依頼者の方の心の支えにならなければいけません。
ただ、Nさんが送信してくるメールの内容が何を言いたいのかが全くと言っていいほど解読不明なメールを送ってくるんです。
一部抜粋します。
俺出禁しないからお金目やて
彼女なんで泣いて。
1月はなに
コスプレなにいいて
生本番なになったけど
誤字脱字だらけで、意味不明な文章です。このメールの内容理解できます?
Nさんはこんな内容のメールを送信してくるんですね。
独り言なのでしょうか?理解不能です。
こちらが質問にしても、欲しい答えが返ってくることがなく意味不明の返信しかないわけですから、Nさんとメールでやりとりしていても、埒が明きません。
理解できないので、Nさんに電話すると、Jはどういうつもりだったのかな?という事ばかりを口にします。
Jが「どう思っていたのかなぁと思って…」とつぶやくだけで、Jの真意を聞くためにはまずJの居所を掴まないことにはどうする事も出来ないでしょう?と伝えるんですが、理解してもらえません。
同じ事を何度も何度もメールしてきます。
判明する時期もお伝えしているのに「いつわかる?」「これ以上待ていと?」
Jの居場所を判明させる為に調査しているのに「なんか出るの?」
Nさんの言動には呆れてしまいます。
依頼者だからといってもNさんの身勝手な言動には辟易していて、業務妨害をされている錯覚さえおぼえます。
弊社としてもNさんの想いを叶える為に依頼をお請けしたわけですが、これ以上業務を妨害するような言動を取るのであれば、依頼自体をお断りする決断をせざる終えません
「契約を白紙にしましょう当然お金は返金致しますので」と提案させてもらいました。
送信されてきたメールは
です。
電話で話し真意を聞くしかありませんが、Nさんはコミュニケーションを取ることが苦手なのか、電話でも質問に答えなかったり、返事もしない無言状態だったり、これでは会話が成立するはずもなく、Nさんとはメールでも電話でも意思疎通を図ることは困難です。
『J』の身元が判明
Nさんと毎日意味のないやり取りを続けていく中で、調査結果が出ました。
『J』の身元が判明したんでNさんに報告することになります。
〇袋駅前にある喫茶店で調査報告をさせてもらったのですが、Nさんは調査結果にさほど興味を示そうとはしません。
自分を陥れたもっとも知りたかった『J』の本名、自宅がわかったんですよ?これから、身辺調査をしていけば、Nさんが知りたいJの事をもっともっと知れるわけですから、もっと興奮してもいいはずじゃないですか?
相変わらず不可解な人です。
Nさんはボソっと声を発してきたのですが、実は、依頼している弁護士と、『Jに接近する事は勿論の事、電話・メール・その他方法の如何を問わず接触してはいけない』という合意書を交わしているといって書類を見せてきました。
確かに。Nさんが依頼している弁護士からの通知です。
Nさんは「だから住所聞かされても別にどっちでもいいんですよ」と投げやりな言い方します。
依頼した時、あれだけ弊社に対して『「いつわかる?」「これ以上待ていと?」』と急きたてたりしていたのが嘘のようです。あれはなんだったんでしょう?
ただ、Nさんが接触できないから、弊社で工作員を使って工作を行って接触をはかる手順なはずですから、落胆することはないはずです。
今後の展開についてお話ししたのですが、やっぱりNさんの心境がよくつかめません。
Nさんの目的は風俗だった!?
Nさんのテンションが低かったワケが後ほどわかる出来事がありました。調査報告が終わりNさんを見送ろうとした時、中々駅に向かおうとしません。
「どうしました?」と聞くと、もじもじもじもじ、ぶつぶつぶつぶつ、つぶやき始めたんです。
ははぁーん、私はNさんの気持ちを察知しました。Nさんは3度の飯より風俗が大好きな人だったことを忘れていました。
しかも池袋という街は風俗店がひしめき合っている場所柄でもあるので、風俗大好きNさんは性欲を満たしたくて満たしたくて仕方なかったんですよ。
Nさんに『Nさん風俗行きたいのですか?』とお聞きすると、満面のニヤニヤで、はにかんでおり、『何処かいいとこありますかね?』と。
風俗で一度痛い目に遭っておりますから、何度か口にはしていたのですが一人で風俗店にいくのが怖いと憚られていて、私が同行すれば安心してプレイできると思っていたのでしょう。
気持ち悪いなと思いながら、風俗店を探しお店へ入り、Nさんは15名くらいの女の子の写真をじーっと見比べ指差しました。Nさんの好みの女です。
これで、Nさんの鬱憤も少しは晴れるんではと思っていた矢先、店員から『1時間待ちます』と。
がっくり肩を落として帰宅していったNさんの哀れな後ろ姿に悲壮感を感じたのは言うまでもありません。
何か、Nさんの依頼の方向性が変わっていく事に一抹の不安を覚えた瞬間でもありました。
最終章に続きます。
衝撃の最終章はこちら!ヘルスで本番し数百万取られた哀れな男Nさん~最終章~