「もう辞めてしまったんですが、同じ職場にいた女性を忘れられないでいます。工作で何とかなりませんか?」
出会い工作を希望している相談者です。
元同僚の忘れられない女性との以前の関係性は、立ち話しを数回した程度との事。
何度か話をしてはいたものの友達としても親しくにはなれなかったようで、仮にその相手の女性が相談者の事を少しでも気にかけていたのであれば、その数回会った時に何かしらの進展があってもよかったとは思うのですが、相談者に見解ではあまり彼女の印象には残っていないのでは?との事です。
しかも、その気になる女性は職場を2年前に退職してしまったとの事ですから、彼女が相談者を考えているとは思えませんし、当然の事ながら彼女の情報が殆どない状況である事には違いありません。
相談者が知っている情報は、名前、年齢、実家のみ。
あくまで2年前の情報ですから、その時に実家通勤していたとしても、現在実家に住んでいるか否かは調査してみないとわかりません。
弊社で依頼を頂き調査を行えば、その女性の現在の情報を得る事も可能ですし、居場所が確定できれば、工作員を接触させる出会い工作を遂行する事も可能ですが、当然ながら費用がかかってきます。
費用がかかるのが嫌だったのか、この相談者何を思ったのか突然「自分の休みを利用して夜勤明け彼女の実家近くを張り込んでみます」と言うんです。
週末の休みを使って自分で張り込みですか?
彼女の実家を張り込むって・・・。
彼女の実家がどの様な場所なのかはわかりませんので何ともいえませんが、プロの調査員であっても、住宅街だったり張り込みしずらい場所というのはあって、調査が難航することも多々あります。
相談者は、彼女と会いたい想いは理解できなくもありませんが、張り込みや工作を簡単に考えているようです。
調査、張り込み、尾行は、簡単ではありませんし、下手すれば、近所の住民から通報をされる可能性だってないわけではないんです。
では、運よく彼女が実家に住んでいる事が確実で、彼女に再会できたとしましょう。
これが工作員であれば、彼女に対しテクニックを駆使し接触はできるのでしょうが、素人である人あるいは”好き”という感情を持っている相手に対して彼女が住んでいる実家の近所で再会したとして、彼女に何の疑いも持たれずに自然に振舞えると考えているんでしょうか?
「久しぶり~〇〇さん」と彼女に声をかけてすぐに会話がはずむとでも思っているんでしょうか?
下手すれば、彼女は相談者の顔すら印象になく『この人誰?』となりかねません。
あるいは、顔を覚えていたとしても、「この人どうして家の側にいるんだろ・・・?」と疑問を持たれるに違いありません。
疑問で終わればまだいいのですが、彼女が『自分は見張られている!』『監視されている!』という恐怖心に変わった時には、相談者はストーカーとして扱われ、彼女との関係は終焉となります。
『弊社がやっている調査・工作業務はそんな単純で甘い仕事ではないですよ!』と声を大にして言わせて頂きます。