『嫁が不倫をしています。離婚してくれと言われて私は家を出て実家に暮らしています。不倫相手と別れさせて何とかヨリを戻そうと思っているのでぜひ依頼をしたいと思っています』
嫁との復縁を目指し、離婚を回避する為に、別れさせ工作を考えている人からの依頼の相談です。
別れさせ工作・復縁工作の依頼しようと考えてはいるが、自分の出せる予算の都合がありますから、契約に対し費用の問題がある以上、それがお支払いできる予算内なのか?予算をオーバーしてしまうのかで、依頼を締結するか否かに大きく関わってくる問題です。
例えば、物品の購入をするに当たっても、予算というものがあり多少の予算オーバーするくらいであれば購入する、ただしあまりにも予算と差額が大きくかけ離れた金額ならば購入は諦めざる終えないというのが普通の思考ではないかと思います。
復縁屋・別れさせ屋に依頼をするというのであれば、復縁工作・別れさせ工作にかかる金額も無視できないポイントの一つとなりますし、契約の内容によっては『復縁工作だけの契約』と『復縁工作からの別れさせ工作』の2つのプロセスを経る場合とでは、金額が異なる事は判断できるはずです。
今回弊社にきた相談者についてお話しますと、後者で、配偶者が不倫をしていて、離婚の危機に瀕していて、離婚を回避するためには、嫁と不倫相手の2人の関係を壊さないと、相談者との関係修復する見込みはないという想いで、弊社に『別れさせ工作からの復縁工作まで』の依頼を頂きました。
当然依頼を頂く以上、面談を行い、別れさせ・復縁工作についての工作方法の提案、あるいは、契約に掛かる費用についても全てお話します。
費用の負担が困難であれば、当然ながら依頼をお請けする事は出来ないのですが、今回の相談者について、『別れさせ工作からの復縁工作』なのですから、それなりの金額を提示しなければなりません。
ですから、相談者に対しても、しっかりと別れさせ工作・復縁工作にはこれだけの費用が掛かりますよという提示もし納得して契約を締結するわけです。
依頼する際の費用について、基本的には、契約する時費用の全額をお支払いしていただくわけですが、どうしても現金が用意できない人も稀にいらっしゃいますが、現金が用意できないから依頼を請ける事が出来ない?ではなく、カード決済という形で契約を締結する事も可能ですが、現金でのお支払いが基本になります。
勿論、お支払いする術がないというのであれば残念ではありますが依頼をお請けする事はできませんが、今回相談者は、まずは着手金として幾らか負担して頂き、支払いが出来る日を契約書に明記しての依頼をお請けする事になりました。
着手金に関しては、そんなに大きな金額ではないので、きちんと支払いを済ませましたわけですが…。
そもそも、弊社では、支払いが出来ないと分かっているにも関わらず、復縁工作・別れさせ工作の依頼をする方にこれまで出会った事ありませんし、お金を支払いできなかった方もこれまで存在しません。
調査も進展し、不倫相手である男性の素性、嫁との関係性も判明しこれから別れさせ工作へ移行する段階まできたのですが、ここで問題が生じます。
お支払いの約束の日が来たのですが、入金どころか、連絡すらありません。
何とか連絡が取れ、依頼者からの「お金の都合が付かない…」との事。
契約書に支払日を明記し、契約を締結しておりますので、お支払いが出来ないとなると、この先のプロセスに移行する事は出来ませんし、契約解除の対象となります。
依頼者に、主旨を伝えると、「あと数日待って下さい!お願いします!必ずお金は用意しようと思っています!今止められたら私どうしたらいいんですか!」と契約を反故にしている事はそっちのけで自分の事心配をする始末です。
何か、債権者が債務者に取り立てをしているような会話に聞こえますが…そうではありません。
契約書というのは、契約者ご本人が納得し合意して契約を交わすものです。
支払いがなければ、これ以上の稼動も出来なくなるわけです。
依頼者は泣きながら懇願してきましたが、依頼者だからと言って、支払いがないのであれば弊社としても契約を履行するわけには行きません。
すると依頼者は最後に開き直った台詞を吐きました。
「今はお金用意できないんです!」
「私もう死にますよ!」
「死んで保険金でお支払いします!それでいいんですよね!?」
開き直り感がヒシヒシと伝わってきます。
『死ぬ』と言葉に出す人ほど死ぬ事はなく、このようなタイプの人間は伝家の宝刀とでも申しますか、こう言えば支払いは免れる事ができるだろう、もしかすると許してくれるだろうという甘い考えの人でしかありません。
契約を守らないで開き直る態度に出るのであれば、弊社としてもこれ以上相手にする必要はありません、契約解除を伝達し、法的手段で対応させていただきました。
嫁と復縁したいからと、支払う気がないのに依頼をするこの姿勢こそが、依頼者の人間性を現しているに違いありません。
依頼者の願いである『嫁との関係修復』は不可能になったわけです。