以前にもブログで書かせていただくことがあったのですが、DVで別れた、離婚したという相談は後を絶ちません。
別れの原因がDVでなければ何とか関係修復が出来たものを…と思う事が多々あります。
因みに、DVの加害者側が復縁を考えている場合、共通して反省の言葉を口にはするんですが、どうも話を伺っていると、真摯に反省しているなと思える人は一握りで、悪びれた様子がない方が多いような気がしてなりません。
DVで相手に恐怖を与えておいて、全く配慮のない相談者の復縁相談に弊社は協力は致しません。
先般もDVに関しての復縁相談がありました。
「この会社は復縁をさせてくれるところになりますか?復縁を希望しているんですけど相談にのってもらいたいのですが…」
復縁を望む方からのご相談ですが、
「実は現在調停中なんですけど…」
”調停”と言えば離婚にむけた調停がほとんどですから、この相談者は既婚者で復縁したい相手は嫁である事がわかります。
「今回で3回目の調停になるんですが、恐らく次回の調停で離婚が成立すると思います」
この相談者は離婚はもう致し方ないと諦めモードです。
調停という制度を使うくらい関係がこじれているわけですから、調停を申し立てした側は本気で離婚しか考えてないわけで、それなりの理由があるんでしょう
原因を聞くと、
「嫁が出て行った理由は私のDVなんですよ。出て行ってもう9ヶ月になります」
DVですか…。
DVの加害者からも被害者からも弊社には相談があります。
加害者側は何とか反省している態度で関係修復を求めてきますが、DVを受けた被害者側は関係修復という事など一切求めておらず、絶対に別れたい、離婚したいと関係を絶ちたいと覚悟を決めている方が殆どです。
素朴な疑問なのですが、何故、女性を殴る事が出来るんでしょう?
DVは、犯罪となりうる行為で重大な人権侵害であり、決して許されるものではありませんし被害者の多くは女性なんです。
プロレスラーじゃないんですから、女性が非力なのはわかっているはずです。
弱い者をチカラでどうにかしようとする事自体間違っている事の認識はないんでしょうか?
相談者にお聞きしました。
『奥さんはあなたの暴力行為によって恐怖心を与えてしまったわけですから、恐怖しかない奥さんがあなたと復縁を考えるわけないと思いませんか?』
「そうですよね…。今は私も暴力については反省しているんですけど、嫁は連絡先を変えてしまい居住先も教えてもらえないんでどうする事もできないんですよ…。謝罪したくても謝罪できないんですよね…。情報が殆どないですけど住所とか調べる事できますかね?カードの明細が届いてたんですが、〇〇市辺りに住んでるんじゃないかと思います。あっただ住所がわかったからって私が嫁の家に行くことは恐らくはないと思いますけどね。ここまでするという事はやっぱり嫁と復縁する事は時間がかかりますかね?」
この相談者は謝罪したい、反省している、と言葉にしてますが心から反省しているとは信じられません。
『住所がわかったからって私が嫁の家に行くことは恐らくはないと思いますけど』と言っておりますが、住所が判明したら、即、嫁の家に行ってしまうタイプの人間であることが想像できます。
実際、過去にDVで嫁が家を出ていき調査の依頼で弊社で調べ住所を判明させた直後、嫁の自宅へ出向いたという最悪の結果を招いたことがあり、予想できると思いますが、案の定、嫁から警察に通報されたうえ、二度と嫁に近づく事ができなくなり関係修復など夢に終わってしまったという事案があります。
暴力で家族を支配できるわけがありませんよね?
DVで大切な家族を失わないように、しっかりと自分の振る舞いを見直して欲しいと切に願います。