18歳の会社員の女性が駅で胸を刺され死亡

被害者がSNSに“気がかりな投稿”…駅で刺殺された18歳女性電車に飛び込み死亡した29歳男と何が…。
名古屋市南区の名鉄「本笠寺駅」で8日夜、18歳の会社員の女性が胸を刺された状態で見つかり、その後死亡しました。女性が見つかる直前には、29歳の男が電車にはねられ死亡しました。2人は以前交際していたとみられていますが、何があったのでしょうか。
名古屋市南区の住宅街の中にある、名鉄・名古屋本線の本笠寺（もとかさでら）駅。普通電車しか止まらないということもあってか、10日に取材に訪れた際も、ホームに人の数はまばらでした。
待合室もほとんど利用者はいませんでした。静かで落ち着いた雰囲気の駅です。この駅のホームで事件は起きました。
8日午後8時前、ホーム上の待合室にあるベンチで、警察官が胸にナイフが刺さった状態の女性を発見。女性は中川区に住む会社員の川村月音さん(18)で、搬送先の病院で死亡が確認されました。
司法解剖の結果、何者かに心臓をナイフで刺され殺害されたことが判明し、警察が殺人事件として捜査を始めました。
警察によりますと、川村さんの胸の刺し傷は3か所以上に及び、現場からは胸に刺さったままのナイフとは別に、血のようなものがついた別の刃物も見つかっていて、複数の刃物で刺されたとみられています。
駅のホームで女性が殺害されるという衝撃的な事件。その時、現場では事故が起きていました。
川村さんが見つかる5分ほど前、待合室近くのホームから男が飛び込み、急行電車にはねられて死亡しました。男は中川区に住む職業不詳の南拓哉容疑者(29)で、以前川村さんと交際していたとみられています。
捜査関係者によりますと、事故の直前に不自然な110番通報があったといいます。通報は女性の声で、ただすすり泣く声だけが聞こえ、問いかけに応えることはなく、途中で切れたということです。
携帯電話の発信場所から通報したのは川村さんとみられ、連絡が取れなくなったため警察官が本笠寺駅付近に向かっている最中に、南容疑者が電車に飛び込んだとみられています。
川村さんの友人の1人は事件の数日前、川村さんのSNSに気がかりな投稿があったといいます。「彼氏と別れた」という投稿だったということです。
川村さんの小学校時代の同級生：
「『最近別れました』という報告のストーリーが（インスタグラムに）あがっていた。（彼氏に）女の子との遊びも制限されていたけど、『彼氏と別れたから、みんな遊んでね』という内容でした」
発見された際、自分のものではない服がかぶせられていたという川村さん。警察は、事件の直前に待合室で南容疑者と川村さんが2人でいる姿が目撃されていることなどから、南容疑者が川村さんを殺害したとみて、事件のいきさつを慎重に調べています。
引用：東海テレビNEWS